記事構成の中で最も重要な要素である記事タイトル。ブログの記事タイトルを付ける際、検索エンジンのアルゴリズムについて理解する必要があります。
今回は、SEOを意識したブログの記事タイトルの付け方とコツを解説していきます。
ブログ記事のタイトルが重要である3つの理由
ブログの記事のタイトルが重要な理由を3つ紹介します。
①検索した時に一番目立つから
何かを知りたいと思ってネットで検索した時に、まず目に入ってくるものは、何でしょうか?
読者は、タイトルを見て記事を読むかどうか決めます。
本を買う時と違って、ネットで検索した時に出てくる文字列は、表紙すらありません。あなたの書いた文章を読むかどうかは、タイトルにかかっていると言っても過言ではないのです。
②読まれない記事は評価されないから
読んでいない記事に対して、人は何か評価が果たしてできるでしょうか?
タイトルが魅力的でなければ、残念ながらあなたの文章はスタートラインにすら立つことができません。
大多数の人は、タイトルに惹きつけられなければ記事をクリックしようと思いません。
③記事の構成の軸になっているから
良いタイトルであれば見出しはそれを補強すればいいだけなので、記事構成を作成するのが簡単になります。
大見出し(H2)で理由や根拠、具体例を使ってタイトルの主張を補いましょう。タイトルが素晴らしければ、見出しに説得力がグッと増します。

ブログの記事タイトルの付け方【基本編】
ブログの記事タイトルは、簡潔でわかりやすいことが基本です。
出典:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
<title>
要素には簡潔で有益な内容を設定できます。<title>
要素内のテキストが長すぎる、または関連性が低いと思われる場合は、<title>
要素内にテキストが一部しか表示されなかったり、検索結果に自動的に生成されるタイトルリンクが表示されたりする可能性があります。
簡潔で有益とは、分かりやすくて無駄がなく読者にとって読むメリットがはっきりとしている記事のことです。
最適な文字数
本のタイトルは短くてインパクトに残るものが多いですが、SEOを意識する必要があるWEBの記事のタイトルでは、文字数を意識してタイトルを付ける必要があります。
ブログの記事タイトルは一般的に32文字程度がいいと言われています。
はっきりしないのは、検索結果に表示する文字数を指定することができないからです。
またデバイスによっても表示される文字数は異なります。
PCよりもスマホの検索結果の方が表示される文字数が多いです。ターゲット層となるユーザーのデバイスに合わせてタイトルの長さを調整しましょう。
ブログの記事タイトルの選び方
コンテンツとタイトルが一致していない場合、検索結果に表示されない可能性があります。
ページのコンテンツについて正確に記述する
出典:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
読みやすく、ページのコンテンツの主題が効果的に伝わるタイトルを選びます。
記事タイトルを付ける手順
ブログタイトルを付ける手順を考え方を交えながら解説していきます。
1語のキーワードは、検索意図が分かりづらいことが多いので、2語か3語で狙うキーワードを決める。
サジェストキーワードや、関連キーワードを入れるのが一般的です。
例)冷蔵庫、おすすめ
①先程決めたキーワードを実際に検索エンジンに入力
②検索上位サイトを見て、Googleに評価されているタイトルを参考にする。
例)最新の情報に需要がある、容量を気にしている人が多い
情報を増やす、減らすなど競合と差別化して独自性を出す。
例)上位サイトが10選だったら11選など
上記を参考にタイトルを読んだだけで何が書いてあるか分かるようにタイトルを決める。
例)【〇〇年】おすすめの冷蔵庫17選。容量別に選び方を解説
ブログの記事タイトルを付けるコツ5つ【SEOを意識】
ここまで、ブログ記事のタイトルの付け方の基本を解説してきました。
次に、具体的なテクニックとしてブログ記事にタイトルを付ける5つのコツを紹介します。
①つい読みたくなるような言葉を加える
ブログ記事のタイトルにはつい読みたくなるような言葉を入れることで、クリックされやすくなります。
- 〜とは
- 〜を解説
- 〜おすすめ
たとえば、本記事のタイトルのように読むメリットを冒頭に加えるのもおすすめです。
②ロングテールキーワードを狙う
上記の方法でもタイトルは付けられますが、実際には競合が強く検索上位を狙えないことが多々あります。
そんな場合は、ロングテールキーワードを狙うとよいでしょう。
3語で狙ったキーワードの順位が上がってきて2語でも上位表示されるということは珍しくありません。
ロングテールキーワードとは、いくつかのキーワードを組み合わせた検索キーワードのこと。
月間検索ボリュームが小さいので、競合が少ないことが多いです。
たとえば、「冷蔵庫 おすすめ 」は、記事を書いている人は検索上位表示をするのは難しいですが、
これを「冷蔵庫 ひとり暮らし 黒」などキーワードを組み合わせていくことで、検索上位表示を狙いやすくなります。
③記号を活用する
目を引くタイトルは、記号を使っていることも多いです。
記号をうまく活用してCTRを改善させましょう。
- 【】
- 「」
- !
- &
④読者の潜在的なニーズを読み取る
ブログ記事のタイトルでは、読者の潜在的なニーズを捉えてあげることも大切です。
読んでもらえるブログ記事のタイトル【CTR改善】
読んでもらえるブログ記事のタイトルとは、どんなタイトルか。「クリック率(=CTRを改善させたい)」と悩むマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。
人はどんなタイトルに惹きつけられるのか、実際のベストセラーを例にあげながら解説していきます。
①固定概念を覆すもの
たとえば、「嫌われる勇気」が良い例です。
一般的な価値観の概念から本のタイトルを付けると、「他人から好かれる方法」となります。
あえて「嫌われる勇気」と一般的には推奨されていないことをタイトルにすることで、ムーブメントになりました。
もちろん検索意図と一致している必要がありますが、固定概念を覆すようなタイトルを付けることで、読んでもらえることがあります。

少し難易度が高いテクニックかもしれません!
②共感できるもの
たとえば、ホリエモンの「好きなことだけで生きていく」がそうです。
誰もが好きなことだけで生きていけたらよいな、と一度くらいは考えたことがあるはずです。
自分が共感できるものは、クリックされやすいと言えます。



共感性が高いほど、記事を読んでもらえる確率が上がります。
③簡単・楽ができそうなもの
たとえば、「ラクして速いが一番すごい」は良い例です。
一般的な価値観で本のタイトルを付けると、「毎日1時間で英語をマスターする!」のように努力を求めるのが、普通です。
ところがこの本は、「なんか読んだら楽ができそう。」と思いますよね。
人間はなんだかんだ、できるだけ楽したいと考える生き物です。
しかも、それが最良の方法だとタイトルで述べているのが面白いところです。



「簡単、楽」などのキーワードは結構おすすめです。
④自分も知らないこと
聞いたことがない内容だと「何?どういうこと」と一般的になります。
読む前は内容がイメージ出来ないですよね。
人は自分が知らないことに惹かれる傾向があります。これは聞いたことがある、知ってると思うものはわざわざ見ようと思わないことが多いです。



自分が知らないことをタイトルに取り入れることで、知的好奇心を刺激することができます。
⑤ありえない組み合わせ
たとえば、「かみさまは中学1年生」がそうです。
かみさまと中学1年生、一見噛み合う要素が全くないものが、組み合わされることによって、読者の心を惹きつけます。これがもし、「神様はおじいさん」だったら、そこまで面白そうとは思わないですよね。
ありえない組み合わせの単語を組み合わせてタイトルを付けることで、不思議な化学反応を起こします。



上級者向けのテクニックなので、多用禁物です。
ブログ記事タイトルの失敗例
ブログ初心者によくある失敗例を紹介します。
- タイトルが「おすすめの本」なのに、本文で本に関する記述が少ない
- タイトルが「おすすめの本」なのに、一冊しか紹介していない
ではどうすればいいか?
「おすすめの本」とタイトルを付けるなら、本に関しての記述を増やす必要があります。
また、このケースでは読者は「何冊かおすすめを知りたい」と思っていることが多いので、いくつか本を紹介するのが基本です。
ブログ初心者は、「おすすめ〜」でひとつの商品やサービスを紹介してしまうミスをしやすいので注意しましょう。

