本記事では、「URLとは何か?ドメインとの違い、Googleで推奨されているURL構造」について紹介しています。
より深く理解するためには、インターネットの仕組み、Webサーバー、Web上のリンクの概念を学ぶとよいですが、技術者でなければ全てを理解する必要はないでしょう。
Google公式情報、Web上の辞書などを参考に、URLについてできるだけシンプルに解説しています。
※一部技術者向けの難解な内容も含むので、理解できそうな部分だけご活用ください。
URLとは
URLとは、簡単に言うとインターネット上のWebページやファイルの場所です。「Uniform Resource Locator(ユニフォーム リソース ロケーター」の略で、http://www.google.com のような形で表されます。
「インターネット上の住所」と表現されることが多いです。
URLは検索結果にも表示されるので、SEO(検索エンジン最適化)の観点からも重要と言われています。
URLの確認方法
URLは、検索結果や、インターネットブラウザの上部にあるアドレスバーで確認できます。
iPhoneのブラウザ「Safari」は以前アドレスバーが上にありましたが、iOS15から下に表示されるようになりました。
URLの階層構造
/以下の部分は階層構造になっています。
このページを例にすると以下です。
kimablog.org | 第一階層 |
/what-is-a-url/ | 第二階層 |
https、wwwとは
以下、httpsとwwwの説明です。
https | ブラウザがウェブ上のデータを読み取り、転送する方法を決定するために使用する一連のルール HTTPS は HTTP と同じだが、HTTPS はウェブページとの間で交換されるデータを暗号化するようブラウザに指示 |
www | World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)の略。インターネットを通じてユーザーがPCやスマホなどでアクセスできるすべての公開ウェブサイトまたはページ。ハイパーリンクによって相互に接続されていて、ユーザーはこれをクリックして情報を得ることができる。Web、WWW、W3とも呼ばれる |
httpsはサイト運営者にとって必須
運営しているサイトがhttpsになっていない場合、ブラウザによってはサイト訪問者に「安全ではありません」「保護されていない通信」と表示されて離脱率を上げてしまうので、すぐに対処しましょう。
ほとんどの場合、サーバーの管理画面で設定が可能です。
参照リンク:ドメインで HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)を使用する – Google Domains ヘルプ、
URLにwwwは必要なのか?
URLにwwwを付けるかどうかは、ドメインを作成する時に選ぶことができます。
ネイキッド ドメインは、プレフィックス「www」の付かないドメイン名のことです。たとえば、www.google.com はネイキッド ドメインではなく、google.com はネイキッド ドメインです。
引用:ドメイン名に関する基本ガイド – Google Workspace 管理者 ヘルプ
wwwの必要性について日本語で調べたところ、「CDNを使う際の制限の1つにwwwなどのサブドメインがついたドメインじゃなければいけない」との意見があるものの、グローバルで検索すると「ウェブアドレスを識別するための存在で必要ない」と解説されている記事を発見しました。
実際、新しいサイトではほぼ使われていません。
※筆者はwww付き、wwwなしどちらのドメインも所持していますが、両方とも上位表示できています。SEOにおいてはどちらでも問題なさそうです。
参照リンク:What is the World Wide Web (WWW)?
URLとドメインとの違い
URL(Universal Resource Locator)は、特定のウェブページを探すときに使用する完全なウェブアドレスです。ドメインはウェブサイトの名前ですが、URL はウェブサイト内のいずれかのページとリンクしています。
ウェブ用語の基礎
以下、それぞれ具体例と用語の説明です。
用語 | 説明 | 例 |
---|---|---|
URL | インターネット上のWebページやファイルの場所 | kimablog.org/what-is-a-url/ |
ドメイン | Webサイトの名前。住所のようなもの | kimablog.org |
推奨されているURL構造
Googleは、URLについて以下のように解説しています。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
引用:Google の URL 構造に関するガイドライン
推奨されているURLは以下です。
- シンプルでわかりやすい単語を URL に使用する
- ローカライズした単語を URL に使用する(該当する場合)
- 必要に応じて UTF-8 エンコードを使用する
URLは英語のため、国の言語に合わせてローカライズすることが推奨されています。ただし、日本語はアルファベットでないので、UTF-8でのエンコードが必要になる場合があります。
分かりやすく言うと、URLはその国の言語を使うことが推奨されますが、日本語は文字化けする可能性があるので、コードの変換が必要な場合があるという話です。
まとめ
URLとは、インターネット上のWebページやファイルの場所のこと。URLは、特定のウェブページを探すときに使用する完全なウェブアドレスです。ドメインはウェブサイトの名前ですが、URLはウェブサイト内のいずれかのページとリンクしています。
より専門的に知りたいという場合は、以下リンクが参考になります。