Apple のApp Storeにあるユーザーのトラッキングに使用されるデータとは何か?
プライバシーが気になっているという方へ、App公式サイトの情報をもとに、わかりやすく紹介。
関連する用語について補足しています。
【Apple】 App Store にあるユーザーのトラッキングに使用されるデータとは
App で収集したデータが、他社の App、Web サイト、オフラインのプロパティから収集したデータと紐付けられ、広告に利用されたり、データブローカーと共有されたりする場合を指します。
とApple は説明しています。
つまり、Appleが提供するアプリで収集したデータが、広告に利用されたり、データブローカーと呼ばれる企業や事業者に共有される場合があるということです。
データブローカーとは、さまざまな方法で収集、蓄積したパーソナルデータを分析し、主にマーケティング商材として販売している企業や事業者。
連絡先情報 | |
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名前 | 姓や名など |
メールアドレス | ハッシュ化されたメールアドレスを含むが、これに限定されない |
電話番号 | ハッシュ化された電話番号を含むが、これに限定されない |
物理的な住所 | 自宅住所、物理的な住所、郵送先住所など |
ユーザーのその他の連絡先情報 | App外でのユーザーへの連絡手段として使用できるその他の情報 |
ハッシュ化されたメールアドレスとは、元データを一定の計算手順でハッシュ値と呼ばれるランダムな文字列(擬似乱数)に置き換えた文字列です。
メールアドレスを保護するために使用されます。
ID | |
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ユーザーID | スクリーン名、ハンドル、アカウントID、割り当てられたユーザーID、顧客番号、特定のユーザーやアカウントの識別に利用できるユーザーレベルやアカウントレベルのその他のIDなど |
デバイスID | デバイスの広告IDやデバイスレベルのその他のID |
使用状況データ | |
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App内の操作 | Appの起動、タップ、クリック、スクロール情報、音楽の視聴データ、ビデオの視聴数、ゲームやビデオや曲の保存場所、ユーザーのApp操作に関するその他の情報など |
広告データ | ユーザーが見た広告に関する情報など |
その他の使用状況データ | Appのユーザーアクティビティに関するその他のデータ |
出典:Appのプライバシーに関する詳細情報 – App Store – Apple Developer
ユーザーのトラッキングに使用されるデータの関連用語
関連する用語の一般的な意味を紹介。
連絡先情報
連絡先情報とは、個人や組織の連絡先に関する情報のこと。
ID
IDは、Identificationの略語で識別という意味。さまざまな文脈で使われる一般的な用語です。人やものを見分ける際に用います。
ユーザーID:ユーザーを識別するために使用される名前
デバイスID:デバイスを識別するために使用される名前
スクリーン名
スクリーン名(Screen Name)は、オンライン上でユーザーが自分自身を識別するために使用する名前やニックネームのこと。
iCloud、AirDrop、インターネット共有、およびコンピュータで使われるiPhoneの名前
ハンドル
ハンドル(Handle)は、オンライン上でのユーザーの識別や表現に使用される名前やニックネームのことを指します。
アカウントID
アカウントID(Account ID)は、オンラインサービスやプラットフォームにおいて、特定のユーザーアカウントを一意に識別するための識別子です。
割り当てられたユーザーID
割り当てられたユーザーID(User ID)は、オンラインプラットフォームやシステム内で個々のユーザーを一意に識別するために使用される識別子です。
顧客番号
顧客番号(Customer ID)は、特定の企業や組織が顧客を一意に識別するために使用される識別子です。
特定のユーザーやアカウントの識別に利用できるユーザーレベルやアカウントレベルのその他のIDなど
特定のユーザーやアカウントを識別するために使用されるさまざまなIDです。
まとめ
- ユーザーのトラッキングに使用されるデータに記載がある場合、Appleが提供するアプリで収集したデータが、広告に利用されたり、データブローカーと呼ばれる企業や事業者に共有される場合がある
- 連絡先情報、IDの詳細についての明記はない
App Storeでアプリをダウンロードする際の参考になれば幸いです。