2023年6月15日、Squarespace がGoogle Domains に登録されているすべてのドメイン名と関連する顧客アカウントを買収する契約を締結したことが発表されました。
本記事では、Google Domains で購入したドメインは移管するべきか考察しています。
参考になれば幸いです。
Google Domains で管理しているドメインは移管した方がいい?
「現時点で必要な対応はない」とGoogle Domains ヘルプに記載されていますが、実際どうなのか?
結論から言うと、現時点で何かをする必要はありません。
Squarespace(スクエアスペース)は、Google Cloud DNS インフラストラクチャの利用継続を公約しているため、DNS に関する信頼性とパフォーマンスは移行中も変わらないからです。
移行しなかった場合はどうなる?
Squarespaceのサイトを見ると、9月後半にドメインを一括で管理できるダッシュボードが追加されるようです。
サイトには、下記のように記載されています。
- Google Domains と同じ機能の多くを利用できる
- Squarespace の他のサービスを利用する必要はない
- 移行する時期がきたら連絡がくる
サービスにGoogleアカウントでログインできることもあり、現状はそのままで問題なさそうです。
Squarespace とは?
Squarespace(スクエアスペース)は、2003年設立のニューヨークにあるIT企業です。
ドラック & ドロップの簡単操作で、コードの知識がなくてもプラットフォーム上でWebサイトを作成することができるオール・イン・ワンのプラットフォームを提供しています。
年間請求サイクルの最初の 1 年以内のすべての Squarespace サイトには、無料のカスタム ドメインが 1 つ含まれています。このドメインは初年度は無料です。
ドメインの料金について
ドメインが Squarespace サービスに接続されているか、パークされているか、または別の場所を指しているかに関係なく、Squarespace Domains は Web 上で最も先進的で使いやすいレジストラーです。
Google翻訳
と記載されているとおり、ドメインを利用するのに、Squarespace のサービスを利用しているかは関係ありません。
- com や .org などの一般的な TLD は年間 20 ドル
- .photography .media などの他の TLD は年間 30 ドルと 50 ドル
ドメインの価格は、ドメイン名検索ページまたはドメイン パネルで検索できます。
Google Domains の買収について
2023年9月7日、SquarespaceはGoogle Domains から全てのドメイン登録とそれに関連する顧客アカウントを買収しました。
以下、要点を箇条書きでまとめたものです。
- Google Domains でドメインの新規登録はできないが、Squarespace でドメインを購入することができる
- 今後数ヶ月以内に予定されているドメインのSquarespace への移管まで、Google Domains で引き続き既存のドメインを管理できる
- 顧客情報とお支払い情報が Squarespace に移管された時点をもって Squarespace の利用規約が有効になり、プライバシーポリシーが適用される
- 移管前または移管後に、別の登録事業者にドメインの移管は引き続き可能
- 移管した場合、レジストリ運用者と移管先の登録事業者が定める制限が適用
今後、ドメインの管理者はSquarespaceになり、管理には以下が含まれます。
- DNS
- WHOIS の設定
- ドメイン名の更新
- 顧客情報・支払い情報(該当する場合)
レジストリ運用者と移管先の登録事業者が定める制限が適用とは?
レジストリとは、トップレベルドメインを管理する最上位の機関です。
ドメインは世界中で重複しないよう組織的に管理されていて、1つのトップレベルドメインに関して全ての情報を蓄積したデータベースを持っています。
登録事業者とは、レジストリから認定を受けて契約を結んだ、ドメインの登録を申請する事業者のこと。
ドメイン登録事業者とも呼びます。
つまり、ドメイン登録事業者ごとに扱っているドメインが異なるため、移管する場合、事業者が現在運用中のドメインを扱っているか確認する必要があるということです。
事業者ごとに移行期間などの制限が設けられています。
登録事業者とは?
ドメイン名を登録する際は、ドメイン登録事業者を経由するのが一般的です。
ドメイン登録事業者とは、ドメイン名(例: [ドメイン名].com)を管理しているインターネット サービスのことです。
ドメイン登録事業者 – Cloud Identity ヘルプ
移管する場合、登録事業者が提供するサービスを利用
- GoDaddy
- Squarespace
- IONOS
- GMO INTERNET, INC.
- PSI-Japan, Inc.
などドメイン登録事業者が運用するサービスを使うことで移管することができます。