この記事では、Googleのポリシーを読み解きながら、Googleアドセンス審査に通るコツ3つ・具体的な改善方法から審査に必要な記事数、審査期間を複数サイトでアドセンスを運用している筆者が解説しています。
Googleアドセンスの審査は、学校の試験と違い合格基準が明確に公開されていないため、「審査になかなか通らない」と苦戦されている方も多いのではないでしょうか。
理由がはっきりと分からず不合格通知がくるのは辛いですよね。筆者は、最初に作成したサイトで審査通過にかなり苦労したので、この記事を読んでいる方の気持ちが非常によく分かります。
審査に必ず通過する方法は残念ながら紹介していませんが、記事を一読するだけでサイトを改善するヒントが見つかるはずです。
Googleアドセンスの利用条件
まず最初に、Googleアドセンスの利用条件を確認しましょう。
以下、箇条書きでAdSenseプログラムに参加する条件をまとめたものです。
- 18歳以上
- サイトを自身で所有していること
サイトのオーナーだと確認できない場合は、アカウントを有効にできません。
Googleアドセンスの審査に通るコツは3つ
Googleアドセンスの審査に通過するコツは以下3つです。
- 独自性の高いコンテンツを掲載
- 関連性の高いコンテンツを掲載
- 利便性を重視したページを用意
「Googleアドセンスの審査に合格するには〜が必須」など、根拠がない情報に振り回されるのはやめましょう。時間はかかるかもしれませんが、AdSenseヘルプが紹介する3つの要素を意識してサイトを作成することが、審査通過への近道となります。
それぞれ詳しく解説していきます。
1.独自性の高いコンテンツを掲載
Googleアドセンス審査通過に重要な要素のひとつは、独自性です。
AdSenseヘルプには、“他にはない独自のコンテンツ”を掲載するのが重要だと記載されています。具体的に4つの方法が紹介されているので参考になるはずです。
最も重要なのは、専門家の知識、何かを改善する方法、クチコミ情報、自分のアイデアなど、他にはない独自のコンテンツを掲載することです。
出典:Adsenseヘルプ
専門家というと肩書きや資格が必要と考える方がいるかもしれませんが、必ずしも必要というわけではありません。
なぜなら、専門性は高めていくことができるからです。
現段階で専門知識がなくても諦める必要はありません。
少し独自性について少し考えてみましょう。
「Googleは、独自性をどのように判断しているのでしょうか?」
AdSenseヘルプにある通り、他にも多数のサイトがすでに存在しているため、「他サイトにはないコンテンツ」が、独自性を判断する要素になっているのは確かでしょう。
つまり、絶対的にそのサイトを審査しているのではなく、既に存在するサイトと比較して審査している可能性が高いです。
もしあなたのサイトが既存のサイトと似ていたり、記事の内容が近しい場合は、ブログのコンセプトを変えることが、Googleアドセンス審査通過の近道になるかもしれません。
2.関連性の高いコンテンツを掲載
Googleアドセンス合格に重要な要素の2つ目は関連性です。
他にも多数のサイトがすでに存在しているため、ユーザーの関心を引き付け、詳しく知りたいと思ってもらえるような、関連性の高い独自のオリジナルコンテンツを掲載しましょう。
出典:Adsenseヘルプ
“ユーザーが記事を読んだ後、もっと読みたいと思える記事があるか”どうか。
関連性の高い記事を書いていくことが合格への鍵となります。
たとえば、美味しいりんごの紹介記事を書いたとします。その記事を読んだ読者は、次にどんな記事を読みたいか?
- 美味しいりんごの見分け方
- りんごの美味しい時期
- りんごを使ったオリジナルの料理レシピ
このような記事を書いて内部リンク(サイト内のページ同士をつなぐリンク)で繋げてあげると、関連性の高いコンテンツがあると判断してもらえるはずです。
3.利便性を重視したページを用意
Googleアドセンス合格に重要な要素の3つ目はユーザーの利便性です。
AdSense を有効活用していただくためには、関連性の高い独自のコンテンツがあり、ユーザーの利便性を重視したページを用意していただく必要があります。
出典:Adsenseヘルプ
“ユーザーが見やすく、操作しやすいサイト構造になっているか”どうかが審査通過の鍵です。
これに関しては、AdSenseヘルプのユーザーの利便性に関するガイドラインに詳しく記載されているので、そちらをご覧ください。
Googleアドセンス審査通過に使える具体的な改善方法
ここまでは、Googleのガイドラインをもとに審査に通過する方法を解説してきました。
次に、筆者がGoogleアドセンスの審査を通るまでに行った具体的な改善方法を7つ紹介します。決して鵜呑みにせず、ひとつの参考にして頂ければ幸いです。
1.ニッチなサイトを作る
よくありそうなサイトの趣旨ではなく、ニッチなサイト内容を目指しました。
たとえば、旅行サイトだと膨大な数のサイトがありますが、沖縄の旅行のサイトはそこまで多くありません。一般的に何かに特化したサイトを特化サイトと呼びますが、それではまだ独自性を出しにくいです。
そこで、石垣島の旅行サイトのように更にテーマを絞り込みます。
“ニッチなサイトにする”ことで、独自性を出しやすくなります。
2.サイトタイトルとキャッチフレーズを分かりやすいものに変更
ユーザー目線で考えると、「このサイトはどんなサイトでどんなメリットを享受出来るのかがわかるのは非常に重要」です。
実際合格しているサイトを分析したところ、“トップページを見ただけでどんなサイトなのか分かる”ものが多いです。
サイトタイトルやキャッチフレーズは、ユーザーにとって分かりやすいものに変えましょう。
3.オリジナル画像を使用
記事のアイキャッチ画像に“オリジナル画像を使用”しました。
他のサイトにはない画像のため、独自性をアピールできると考えたからです。
実際審査通過したサイトを見ると、オリジナル画像を作っていることが多いです。
画像の使用は著作権を気にする必要があるため、自分で撮影した写真や自分で作成した画像を使うとよいでしょう。

4.サイト紹介を作成
Googleアドセンスに通過したサイトを分析したところ、“プロフィールやサイトの紹介”を載せていることが多かったです。
前述した利便性を重視するという意味で作成した方がいいでしょう。
※当時固定ページはnoindexに設定しインデックスはさせませんでしたが、トップのメニューにサイト紹介を載せました。
「インデックスがそもそもよく分からない」という方は、以下記事を併せてご覧ください。

5.読者の悩みを解決できる記事を作成
一般的にユーザーは検索エンジンを通じて疑問や悩みを解決したいと考えています。
悩みを解決する記事には4種類あると言われています。
意思決定が行われ、好みが形作られるのは、これらの「知りたい」「行きたい」「やりたい」「買いたい」瞬間です。
出典:Think with Google
つまり、上記を解決できる記事を作成することで、ユーザ体験の質を上げ、アドセンス広告を掲載するに相応しいサイトに改善することができるでしょう。
6.客観性を意識
いわゆる日記のような記事や意見を書いただけのサイトでアドセンスに合格するのは難しいです。
しかしながら、あくまでそれはユーザーの悩みを解決するために必要だから書くわけです。
私はこう思うと、自分の意見を書くだけでなく、“客観性を意識”して記事を書くことがユーザーにとって信頼できる情報となるでしょう。
7.自身の経験を書く
情報の信頼性が重要視される時代になりました。
つまり、自身の体験談は独自性を出すためには重要です(以下Google翻訳)。
経験 : コンテンツ作成者が必要な直接または人生の経験をどの程度持っているかを考慮してください。トピック。多くのタイプのページは、信頼できる人によって作成された場合、信頼性が高く、その目的を十分に達成します。個人的な経験の豊富さ。たとえば、どちらを信頼しますか。個人的に製品を使用したか、使用していない人による「レビュー」ですか?
引用:General Guidelines
実際に製品やサービスを使った情報を掲載することで、ユーザーにとって価値のあるコンテンツになるでしょう。
Googleアドセンスの審査期間について
Google AdSense ヘルプによると、審査は数日で終了しますが、2〜4週間かかる場合もあると記載されています。
Googleアドセンス合格に必要な記事数の目安
Googleアドセンス合格に必要な記事数の目安は、20記事です。
以下、Google社員 – Google製品チームメンバー、コミュニティマネージャーの発言です。(Google翻訳)
サイトのユニークな記事またはページが 20 未満ですか?承認する各 Web サイトに多くの労力が費やされていることを確認したいと考えています。
引用:Two of the most common reasons for site disapproval [AdSense Pro Post] – Google AdSense Community
必ずしも20記事以上必要かどうかは断定できませんが、ある程度のページ数が必要と言えるでしょう。
それでも審査通過できないという方へ
承認されない理由の多くは次の2つに起因しています。
こちらもGoogle製品チームメンバー、コミュニティマネージャーの発言です。(Google翻訳)
サイトへのトラフィックが十分でない
サイトが承認されるには、広告コードを配置したページへの十分な量のトラフィックが必要です。承認を早めるために、最も人気のあるページに広告コードを配置してください。詳細については、この固定された投稿を確認してください。 サイトのトラフィックがまだそれほど多くない場合は、AdSense に申し込む前に、コンテンツとユーザー ベースの拡大に集中してください。
引用:Two of the most common reasons for site disapproval [AdSense Pro Post] – Google AdSense Community
AdSenseを使用するために作られたサイトでない
AdSense を使用するためにサイトを作成しましたか?そうであれば、あなたのサイトは承認されない可能性が高いです。
引用:Two of the most common reasons for site disapproval [AdSense Pro Post] – Google AdSense Community
Googleアドセンス審査通過時のブログを紹介

最後に、Googleアドセンスに合格した最初のサイトを事実として記載しておきます。
- サイト:GIG WORLD.
- 使用テーマ:SWELL
- 記事数:8記事
- 文字数:4111文字、2093文字、1194文字、1374文字、1299文字、1808文字、1633文字、2600文字
- カテゴリ:2つ(ギグワーク:7記事、便利なサービス:1記事)
- 固定ページ:2ページ(サイト紹介、お問い合わせ)
- 著者プロフィール:サイドバーに簡易的なもの
- 外部リンク:あり
- Youtube、Twitterの埋め込み:あり(企業公式サイト出典明記)
- 画像:サイトトップ画像1枚、吹き出し用画像2枚、オリジナル画像1枚、外部サイトの資料画像4枚(出典明記)、いらすと屋の画像20枚
- アフィリエイトリンク:なし
- プライバシーポリシー:なし
当時は、Googleアドセンス合格に必要と一般的に言われていることを満たしていませんでした。たとえばプライバシーポリシーがなかったり、カテゴリの記事数が極端に少なかったりします。
私は合格者のサイトを数多く分析しましたが、サイトによって必要と言われていることを満たしていないケースが多々ありました。
つまり、一般的に合格に必要と言われていることにこだわり過ぎるのはあまり意味がないと言えます。
本記事で紹介したGoogleアドセンスヘルプやGoogleのポリシーを参考にしながら、ユーザーのためにサイトを作ることを第一に考えサイトを改善させましょう。
まとめ
最後に、Googleアドセンス審査通過のコツと具体的な改善策を箇条書きでまとめています。
▼審査通過のコツ
- 独自性の高いコンテンツを作る
- 関連性の高いコンテンツを作る
- サイトの利便性を向上する
▼具体的な改善策
- ニッチなサイトを作り多数のサイトにはないコンテンツを追求
- サイトタイトルとキャッチフレーズを分かりやすいものに変更し、トップページを見ただけで内容が分かるサイトを作る
- オリジナル画像を使用し独自性を追求
- サイト紹介(運営者情報、プロフィール)を作成
- 読者の悩みを解決する記事を作成
- 客観性を意識して書く
- 自身の経験を書く
余談ですが、筆者は審査通過までに一度記事を全て削除しています。価値の低い広告枠(コンテンツが複製されているサイト)に長期間苦戦したからです。 ※現在は有用性の低いコンテンツに変更
時間をかけた記事を削除するのは辛いと思いますが、記事が多い場合は不合格の原因を特定するのが難しいです。記事を削除をするのもひとつの手だと思います。
このブログも審査通過にかなり時間を要しました。ブログノウハウ系のサイトは山ほどあるからだと思います。これを読んで頂いた方が審査通過できるのを心より祈っています。
本記事の内容を熟読しても解決が難しい場合、Google AdSense ヘルプ コミュニティに相談してみましょう。