WordPressのカスタマイズ画面で設定できるキャッチフレーズ。「これって意味あるの?」「SEOに効果ある?」と考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ブログのキャッチフレーズの役割について具体例を紹介しながら解説しています。
キャッチフレーズは後から変更もできますが、最初に決めておくとスムーズな運営が可能です。キャッチフレーズを作るポイントや設定方法も解説しているので、この機会に設定しておきましょう。
本記事は、フリーランスのブロガーとして活動するkima(@Kimama_zin)が執筆しています。
WordPressのキャッチフレーズとは
WordPressのキャッチフレーズは、タイトル付近に表示される短い文章で、サイトの内容を簡単に説明し、目的を読者に伝える役割があります。
サポートフォーラムでは以下のように説明されています。
サイトについて簡単に説明した文章を入力します。サイトの目的やキャッチフレーズ (うたい文句) が記載される場合もあります。キャッチフレーズは短いコピーや文章で、サイトの本質を表しつつ、ユーモアに溢れ、目を引くものがよいでしょう。
引用:一般設定画面 – サポートフォーラム – WordPress.org 日本語
キャッチフレーズに入力する内容 | サイト内容を簡単に説明した文章 |
キャッチフレーズが表示される場所 | タイトル付近 ※カスタマイズで変更可能 |
キャッチフレーズの役割 | サイトの内容や目的を読者に伝える |
サイトタイトルは抽象的な内容であることが多いですが、キャッチフレーズは「誰に何をどんな目的で伝えたいのか」明確に示すことで、初めてサイトを訪れた読者を迷子にしません。
WordPressのキャッチフレーズは必要ない?SEO効果を考察
「WordPressのキャッチフレーズは必要ない」という意見もあります。空白(空欄)で表示していないサイトやブログも多いです。
「実際のところどうなのか?」
必要派と必要ない派の意見を箇条書きでまとめました。
個人的な意見としては、キャッチフレーズに直接的なSEO効果はないが、サイトの認知度が上がるまではあった方がいいと考えています。
コカコーラなど誰もが知っているサイトにキャッチフレーズは必要ありませんが、認知度が低いサイトは何のサイトなのか分かりづらいからです。
サイトのトップページを見た時に何のサイトか分かるのであれば空欄で問題ないと思いますが、もし初見で見る人が何のサイトかわからなければ必要だと言えるでしょう。
キャッチフレーズの失敗例と成功例
役割や必要性は何となく分かっても「具体的にどんなキャッチフレーズがいいのか悩ましい」という方も多いのではないでしょうか。
キャッチフレーズの失敗例と成功例を実例で紹介します。
成功例
「キャッチフレーズと聞いて思い付くものは何でしょうか?」
私はカルピスの「カラダにピース。」が最初に思い浮かびました。CMの効果もありそうですが、爽やかで印象的です。
コピーライターである坂本和加さんは「まさかこんなに長く使われていくとは思ってなかった」(※1)と語っています。提案の際にはあまり手応えがなかったというのは意外な事実です。
このことから良いキャッチフレーズは、結果が出て評価されるという側面もあると言えるでしょう。
しかしながら、これは有名な企業だからこそできるできる手法です。
認知度が低い状況では、もっと分かりやすいキャッチフレーズが必要です。
失敗例
失敗例として、他の誰かを紹介するわけにはいかないので、当サイトのキャッチフレーズを紹介します。
「ブログに役立つ情報を気ままに発信」です。
内容は分かりますが、ブログに役立つ情報を発信しているサイトは他にもたくさんありますよね。明らかに差別化に失敗しています。
「気まま」という言葉からゆるいコンセプトは分かりますが、読者にとってメリットが全くありません。
前述しましたが、キャッチフレーズはサイトの目的も説明してあげると読者は分かりやすいです。発信者として「誰に何を伝えたいのか」きちんと考えて設定しましょう。
キャッチフレーズを作る4つのポイント
キャッチフレーズを作るポイントを4つ紹介します。
①簡単で分かりやすいこと
前述した通り、キャッチフレーズは簡単で分かりやすいものが望ましいです。
ブログのターゲット層となる人物を具体的に思い浮かべて、その人に響くキャッチフレーズが理想的です。
②サイトの本質を見極めること
物事の根本的な性質は何か考え、表面的な部分だけでなく「見えていないもの」を見抜く洞察力が必要です。
本質とは、そのものとして欠くことができない、最も大事な根本の性質・要素。
引用:Oxford Languages
サイトの表面的に見えている部分(ジャンルやカテゴリ)だけでなく、読者の潜在的なニーズを見抜く力と置き換えられると言えます。
例えば、Nintendo Switchが欲しい30代女性がいたとします。顕在ニーズから潜在的なニーズを読み解くと以下のように説明ができます。
- Nintendo Switchが欲しい
- リングフィットネスで運動したい
- 痩せたい
- モテたい
③文字数は長くても20文字以内
キャッチフレーズの文字数が長すぎるとパッと見た時の認知度が下がります。諸説ありますが、長くても20文字以内に収まるとよいでしょう。
考える際は文字数カウントを使うと便利です。
④他のサイトからヒントを得る
上記を読んで「全然思い付かない」という方はブログのジャンルが曖昧なことが原因のことも多いです。
そんな時は他のサイトからヒントを得ることも必要です。
以下の記事では、ブログジャンルの選び方を紹介するだけでなく、現役ブロガーのサイトを多数紹介しています。
WordPress|キャッチフレーズの設定方法
WordPressのキャッチフレーズの設定方法は以下の2パターンです。
- WordPressのカスタマイズをクリック
- WordPress設定
- サイト基本情報
- キャッチフレーズ下の空欄をクリックして入力
〈参照文献〉
(※1):https://career.joi.media/special/2021/02/18/25799/