本質の意味を具体例付きでわかりやすく解説。
本質とは?
本質は、抽象的な概念であり、文脈に応じて多様な意味を持つ言葉です。そのもの特有の特徴、特に、抽象的なものの欠くことができない性質を指します。
簡潔に言うと、本質は“最も大事なこと”です。
例えば「本質を見抜く」という表現が日本語にはありますが、この本質を“最も大事なこと”に置き換えると理解しやすいです。
読み:ほんしつ
- そのものとして欠くことができない
- 最も大事な根本の性質・要素
本質の意味を3つの具体例でわかりやすく解説
本質の具体例を3つ紹介します。
リンゴの本質を考えてみよう
例えば、リンゴを想像してみてください。
果物。赤くて丸い。酸っぱいけど中心が甘くて、水分量が豊富。
このように考える方が大半ではないでしょうか?
連想ゲームのよう面白いですよね。
「この中でリンゴの本質は何か?」
上記画像の通り、リンゴは、赤色だけではありません。味も品種や個体により異なります。
また、リンゴが果実というのは本質のように思えますが、人間の視点から見た分類でしかありません。
よって、リンゴの本質として
- 丸っぽい形
- 水分量が多い
- 栄養素(食物繊維、カリウム、ビタミンC)を含む
などが挙げられるでしょう。
「丸っぽい形」と表現したのは、リンゴは完全な球体ではないからです。
リンゴの水分量が多い、栄養素(食物繊維、カリウム、ビタミンC)を含むというのは、科学的な根拠がある事実です。
幸せの本質とは?
次に、幸せの本質を考えてみましょう。
例えば、世間で言われる幸せ(=仕事で成功すること、結婚すること)は、全ての人に共通する幸せではありません。
なぜなら、幸せは価値観に大きく左右されるからです。
では、幸せの本質は何か?
- 自分の人生に満足すること
- 充実感を感じること
などが挙げられるでしょう。
このように抽象的な概念について考えていると、どれも主観的な思考に過ぎないと思い知らされます。
本質の本質は存在そのもの?
少し難易度を上げて、本質の本質とは何か考えてみましょう。
前述したとおり、抽象的な概念の本質をとらえるのは、簡単ではありません。
しかし、このような抽象的な思考をすることが、時に大きな問題の解決につながることがあります。
筆者が考える本質の本質は以下です。
- ものごとの根本を求める思考
- 何が大事か考える作業
「本質的な問題を解決しよう」「彼と私は本質的に似ている」など使われる場面がありますが、本質が使われる場面は共通して思考が伴うからです。
余談ですが、Googleが試験運用中の生成AIを活用したサービスBard に「本質の本質とは?」と聞いたところ、下記の答えが返ってきました。
本質の本質は、存在そのものです。存在とは、物や事柄が存在することであり、本質とは、物や事柄の根本的な性質です。つまり、本質の本質とは、物や事柄が存在する根本的な性質であると言えます。
本質の本質は、人間の理解を超えた存在であるかもしれません。しかし、本質の本質を理解することで、物や事柄をより深く理解することができるかもしれません。
「存在そのもの」というのは、的確な回答ではないでしょうか。
AIが人間の理解を超える存在になる日は、そう遠くないかもしれません。