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AI(人工知能)とは|何の略?由来、定義をわかりやすく解説

AI(人工知能)とは何か、わかりやすく解説。

AIの定義、言葉の由来、機械学習とは何か、簡潔に紹介しています。

目次

AI(人工知能)とは?

AI(人工知能)は、コンピューターや機械で人間の知的活動(学習、推論、認識、理解、問題解決など)を模倣し、再現しようとする研究分野かつ技術です。

簡潔に言うと、AIは、人間の知能を模倣しコンピューターで再現しようとする技術のこと。

画像は生成AIによるイメージ

AIは、機械学習(Machine Learning)ディープラーニング(Deep Learning)などの手法を用いて、大量のデータからパターンを学習し、新しいデータに対して予測や判断を行うことができます。

AIは何の略?

AIは、Artificial Intelligence(アーティフィシャルインテリジェンス)の略。

  • Artificial(アーティフィシャル)は人工的
  • Intelligence(インテリジェンス)は知能

を意味する英語です。

AIの定義

人工知能(AI)とは、機械、特にコンピューターによって人間の知能プロセスをシミュレーションすること。

出典:What is artificial intelligence (AI)? – AI definition and how it works

※シミュレーションとは、現実に実験が難しい物事について、想定する場面を模倣して再現し分析すること。

AIの由来

AIは、1955年「人間のように考える機械」を開発するグループを作るため、アメリカのダートマス大学の数学の助教授であったジョン・マッカーシーが学問分野として「AI(人工知能)」という名前を選んだことに由来すると言われています。

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1950 年代初頭、「人間のように考える機械」の分野には、サイバネティックス、オートマトン理論、複雑な情報処理など、さまざまな名前がありました。

1955 年、当時ダートマス大学の数学の助教授だったジョン・マッカーシーは、思考機械に関するアイデアを明確にし、開発するためのグループを組織することを決定。

彼は、新しい分野に「AI(人工知能)」という名前を選びました。

そして、1955年9月2日、このプロジェクトはジョン・マッカーシー、マービン・ミンスキー、ナサニエル・ロチェスター、クロード・シャノンによって正式に提案されました。

この提案は、「人工知能」という用語を導入したと考えられています。

1956年夏、ジョン・マッカーシーが主催したダートマス会議(Dartmouth workshop)で初めて「人工知能(Artificial Intelligence)」という用語が使われたと言われています。

AIの機械学習とは何か?

機械学習とは、コンピューターがデータから学習し、その知識を使って新しいデータに対して予測や分類を行う技術です。

機械学習は、大きく分けると3つの学習方法に分けられます。

  • 教師あり学習:正解データを与えることで、コンピューターがデータの特徴を学習。
  • 教師なし学習:正解データを与えずに、コンピューターがデータの特徴を学習。
  • 強化学習:コンピューターが自分の行動の結果をフィードバックとして受け取り、その結果を元に行動を改善しながら学習。

半教師付き学習(教師あり学習と教師なし学習を組み合わせる手法)もあり、機械学習は複雑化しています。

ディープラーニング(Deep Learning)とは?

ディープラーニング(Deep Learning)は、コンピューターが自動的に大量のデータの中から希望する特徴を発見する技術です。

日本語で深層学習(しんそうがくしゅう)とも呼ばれます。

ディープラーニングは、主に音声や画像などのパターンを認識する際に使われますが、自然言語処理(人間が通常使うような話し言葉・書き言葉などを機械に分析させること)も可能です。

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ディープラーニングは、ニューラルネットワークという複雑な計算モデルを使用して、大量のデータから特徴を学習します。

ニューラルネットワークは、脳の神経回路を模倣した計算モデル(人間の脳の神経回路の構造を数学的に表現する手法)で画像認識(=画像や動画から文字や顔の特徴を認識)や音声認識(=人間の声を認識)などの分野で広く使用されています。

AIが活躍している分野

AIの応用範囲は広く、医療、金融、交通、製造、セキュリティ、カスタマーサービスなど、さまざまな分野や産業で活用されています。

具体的には、自動運転車、医療診断、音声認識、画像認識、品質管理、チャットボット、ゲームやスポーツ戦術の最適化などに活用されています。

AI技術は日々進化しており、人間と連携することで新しい価値を創出する可能性が広がっています。

よくある質問

チャットボットとAIの違い

チャットボットは、AI技術のひとつで、厳密に言うと自動で会話ができるプログラムのこと。

AI(人工知能)が様々な技術を含むのに対して、チャットボットはユーザーとの会話が中心です。

例えば、Chat GPTはAI技術が使われたチャットボットで、アメリカの企業Open AIが提供するサービスです。

AIとAI技術の違い

AI(人工知能)とAI技術の違いは、AIが人間の知能をコンピュータで再現しようとする概念であるのに対し、AI技術は、その概念を実現するための技術であるということです。

研究者がAI(人工知能)について語る場合、AIは技術だけでなく、学問分野としてのAIを含む場合があります。

AIとAGIの違い

AGI(Artificial General Intelligence)は、「汎用(はんよう)人工知能」の意味。

AGIは、一般的なAI(人工知能)と違い、人間と同様の感性や思考回路をもち、データがなくても自身で理解・学習・実行する概念で、人工知能の研究の最終的な目標と言われています。

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