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【ConoHa WING】初期プラグインを削除してページスピードを上げよう

本記事では、「ConoHa WINGにインストールされている初期プラグインについて、それぞれの機能を紹介しながら解説しています。

プラグインは機能を拡張したりサイトを保護するためになくてならない存在ですが、ページスピードが落ちたり不具合が起きる原因にもなり得ます。

不要なプラグインは最初に削除しておきましょう。

バックアップのプラグイン(UpdraftPlus)以外は、必要になった時に再度インストールすれば問題ありません。

目次

【ConoHa WING】WordPressインストール時の初期プラグイン

ConoHa WINGでWordPressをインストールした際に入っている初期プラグインは以下です。

プラグイン名機能概要
Akismet Anti-Spam (アンチスパム)スパム(迷惑コメント対策)プラグイン
ConoHa WING コントロールパネルプラグインConoHa WING サーバーのWebに関する設定が可能
ConoHa WING 自動キャッシュクリア WordPressの記事を投稿した際に、ConoHa WINGサーバー上のコンテンツキャッシュを自動でクリアするプラグイン
Hello Dolly全ての管理画面の右上に Hello, Dolly の歌詞をランダムに表示
SiteGuard WP Pluginキュリティ対策ができるプラグイン
TypeSquare Webfonts for ConoHaConoHa WINGで株式会社モリサワが提供するWebフォントサービス「TypeSquare」を利用できるプラグイン
WP Multibyte PatchWordPressを日本語環境で正しく動作させるプラグイン

それぞれ詳しく解説していきます。WP Multibyte Patchは、WordPress5.0〜 デフォルトでインストールされていません。日本語だから起きるトラブルを防いでくれるので最初にインストールしておきましょう。

※評価は2023年1月13日時点

Akismet Anti-Spam (アンチスパム)

公式サイト:https://ja.wordpress.org/plugins/akismet/

機能スパム(迷惑コメント)対策
料金無料:個人ブログ
有料:企業、商用サイト
評価
非対応マルチサイト(ひとつのダッシュボードから複数のサイトを管理)

Akismet Anti-Spam (アンチスパム)は迷惑コメントを自動でチェックし悪意あるコンテンツの公開を防いでくれるプラグインです。

コメント機能を使わない場合は、基本的に必要ありません。

Akismet Anti-Spam の設定手順、料金、使い方を解説

削除するとページスピードが上がる?

Akismetを削除するとページスピードは上がるのか?

WordPressデフォルトテーマのTwenty Twenty Two 導入直後で実際に検証してみました。

BeforeAfter
状態
ConoHa WING
(当サイトのサブディレクトリ)
ConoHa WING
(当サイトのサブディレクトリ)
1回目89/9890/99
2回目89/9889/98
3回目100/9889/99
4回目89/9888/99
5回目90/9989/98
PageSpeed Insights

WordPressインストール直後は、記事数が少なく動作がそもそも軽いのもあり、Akismetを削除してもページスピードは上がりませんでした。

既にプラグインをたくさん導入している場合は効果が期待できるかもしれません。

企業・商用サイトは有料

Akismet は、企業・商用サイト(Googleアドセンス、アフィリエイト広告)の場合有料です。

無料で使いたい場合、プラグインInvisible reCaptcha for WordPress で代替可能ですが、現在更新されていないため最新バージョンのWordPressと互換性が確認できていません。

サイトの規模が小さい場合、コメントを承認制にしたりお問い合わせフォームに記入必須事項を入力するだけである程度対処が可能です。

削除する際の注意点

スパム対策のプラグインを導入しない場合、以下2点に気を付けましょう。

注意点
  • コメント機能をオフ
  • 問い合わせにきたメールのURLを安易にクリックしない

ConoHa WING コントロールパネルプラグイン

公式サイト:https://www.conoha.jp/wing/function/plugin/

機能キャッシュ設定/WAF設定/WordPressセキュリティ設定/
Webフォント設定/ConoHa WINGのログイン画面に遷移
料金無料
評価なし

ConoHa WING コントロールパネルプラグインは、ConoHa WINGサーバーのwebに関する設定をWordPressのダッシュボードから直接できるプラグインです。

ConoHa WINGのサイトで設定は変更可能なため、不要なら削除して問題ありません。

設定方法は、公式サイトコントロールパネルプラグインの利用方法をご覧ください。

ConoHa WING 自動キャッシュクリア

公式サイト:https://www.conoha.jp/wing/function/plugin/

機能サーバー上のコンテンツキャッシュを自動クリア
料金無料
評価なし

ConoHa WING 自動キャッシュクリアは、ConoHa WING独自のプラグインでサーバー上のコンテンツキャッシュを自動でクリアしてくれます。

デメリットはないのでそのまま入れておきましょう。

手動でキャッシュクリアするとページスピードは上がる?

インストール直後にキャッシュクリアをしてもページスピードが劇的に改善することはありません。

基本的に放置で問題ないでしょう。

Hello Dolly

公式サイト:https://ja.wordpress.org/plugins/hello-dolly/

機能全ての管理画面の右上に Hello, Dolly の歌詞をランダムに表示
料金無料
評価

WordPressインストール直後にデフォルトで搭載されているプラグイン。WordPress1.2のリリースで2004年5月に登場しました。

実用的なプラグインではないので削除して問題ありません。

有効化するとWordPress管理画面の右上に歌詞が表示されます。

なぜこのプラグインがあるのか?その目的

「Hello Dolly」は簡単なコードで作成されているので、開発者がプラグインを開発するのに役立つと考えらえれてきました。

しかしながら、現在コードは本や動画など分かりやすいコンテンツで効率的に学ぶことができます。

そのため、初期プラグインとして搭載されているのは伝統的な意味合いが強く、WordPressの歴史的な進化を伝える役割を担っていると言えるでしょう。

参照:https://www.wpbeginner.com/plugins/what-is-the-hello-dolly-wordpress-plugin-should-you-delete-it/

SiteGuard WP Plugin

公式サイト:https://ja.wordpress.org/plugins/siteguard/
日本語:https://www.jp-secure.com/siteguard_wp_plugin/

機能管理画面IPフィルタ/ログイン名変更/CAPTCHA/ログインロック/ログインアラート
/フェイルワンス/Pingback機能を無効化/作者クエリをブロック/更新情報の通知/WAFチューニングサポート
料金無料
評価

SiteGuard WP Pluginは、インストールするだけでセキュリティ対策ができるプラグインです。

具体的には以下の攻撃を受けにくくします。

  • 不正にログインを試みる攻撃
    • ブルートフォース攻撃
    • リスト攻撃
  • コメントスパム

有効化するとログインURLが変わるので、ブックマークを忘れないでください。

管理ページアクセス制限の“この機能を使用するには、mod_rewriteがサーバーにロードされている必要があります”とは?

mod_rewiteはApache のモジュールで要求されたURLをサーバーサイドで操作できるようにするものです。

参照:An In-Depth Guide to mod_rewrite for Apache

有効化した時にログインURLが変更されたら使用できると考えて問題ありません。

念の為確認したところ、ConoHa WINGサポートでは利用可能と明記されていました。

mod_rewriteは使えますか?

利用可能です。

Web設定について|ConoHa WINGサポート

使い方について、詳しくは上記公式サイト(日本語)をご覧ください。

一部WordPressテーマで不具合が発生したことがある

PHP7.4にて一部WordPressテーマで不具合が発生しました。

PHPのバージョンを上げると改善する場合も多いので、バグが発生した場合は試してください。

ConoHa WINGでPHPを変更する手順
  1. サイト管理
  2. 応用設定
  3. 編集
  4. 選択

TypeSquare Webfonts for ConoHa

機能フォントが使える
料金無料
評価なし

ConoHa WINGで株式会社モリサワが提供するWebフォントサービス「TypeSquare」を利用できるプラグインです。

WordPressテーマごとにデフォルトで使えるフォントがあるので、特定のフォントが使いたい場合を除いて必要ありません。

※デフォルトテーマで有効化したところモバイルのページスピードが落ちました。

使い方はConoHa WING公式サイトのWordPressでWebフォントを利用する方法をご参照ください。

使えるフォントの種類
ベーシック
ポップ
ラグジュアリー
このは2
ビジネス
クリスプ
このは1
設定画面
投稿記事フォント設定
  1. 全ての投稿にフォントテーマを適用
  2. 投稿ごとに指定したフォントテーマを適用
  3. 直接指定(上級者向け)
サイトフォント設定
  • サイトタイトル
  • サイトキャッチコピー
  • ウィジェットタイトル
  • ウィジェット

好きなフォントを組み合わせてテーマとして保存することも可能です。

WP Multibyte Patch

機能WordPress日本語版パッケージのためのマルチバイト機能の拡張
料金無料
評価

公式サイト:https://eastcoder.com/code/wp-multibyte-patch/

WP Multibyte Patchは、英語圏で作られたWordPressを日本語環境で正しく動作させるために必要となる機能です。

日本語は2バイトで表すコードが普及しているため、プラグインを無効化するとバグが起こる可能性が上がります。

具体的には起こりえるトラブルは以下です。

  1. ブログ内検索で全角スペースを使うとうまく検索されない
  2. 日本語ファイル名のサニタイズ(英数字化)
  3. 投稿記事の文字数を正確にカウント出来ない

ブログ内検索で読者が日本語で検索する際に、スペースを文字として認識してしまうことで目的の記事を見つけずらくなったり、日本語の画像ファイルをダウンロードした際にトラブルが起こったり、多言語で書かれている投稿記事の文字数を正確にカウント出来ないなど、困ることも多いので、基本的には有効化しておきましょう。

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