カテゴリ

Google Bard の始め方、使い方ガイド!注意点3つ

Googleが試験運用中の会話型AIサービスBardの始め方と使い方を実際に利用した経験をもとに画像付きで分かりやすく解説。

具体的に何ができるかだけでなく、利用する際の注意点も3つ紹介しているので、「これから使おう」と考えている方の参考になるはずです。

目次

Google Bard とは

Bardは、Googleが開発・提供している会話型AIサービスです。

チャットボット、会話型人工知能とも呼ばれます。

チャット欄に文章を入力し文章のやり取りをすることで、ユーザーの想像力や生産性を高めるパートナーとして活用可能です。

料金

記事更新時点(2023年8月15日)で有料版はありません。

無料で利用可能です。

Bard はまだ開発中であり、Google はユーザーからのフィードバックを得たいと考えているため、無料で使用できます。

引用:Bardの発言

今後有料プランが登場する可能性はありますが、現時点でGoogleから具体的なアナウンスはありません。

対応言語

公開当初は初期のテスト段階で利用できるユーザーが限られていましたが、日本からも英語でアクセスが可能になり、2023年5月10日(米国時間)日本語に対応しました。

さらに2023年7月13日のアップデートで利用できる地域・国・言語が拡大したことでインターネット上で利用されるほとんどの言語に対応できるようになりました。

※韓国語、アラビア語、中国語(簡体字、繁体字)、ドイツ語、ヒンディー語、スペイン語など40 以上の言語

詳しく見る

公開当初は初期のテスト段階で利用できるユーザーが限られていましたが、日本からも英語でアクセスが可能になり、2023年5月10日(米国時間)日本語に対応しました。

Bard の始め方

Bardの始め方を解説します。

利用手順
  1. Googleアカウントの作成(作成していない場合)
  2. Googleアカウントにログインし、Bardにアクセス

※上記URLはブックマークに保存しておくと、次にアクセスする際に便利
※画像は全てPCですが、スマホでも基本的な操作は同じ(キーボードを使うかタッチスクリーンを使うかという違い)

Bard の使い方ガイド

PC版の操作画面

1.チャット欄に英語を入力するとBardと会話できる

「ここにメッセージを入力してください」と書かれたチャット欄に日本語を入力し、(紙飛行機マーク)を押すことで、Bardと会話形式でやり取りをすることができます。

基本的には

  • 質問
  • プロンプト(指示)

のいずれかが有用ですが、雑談からアイデアを得ることもできます。

2.文章をできるだけ正確に入力する

単語を入力するだけでも反応してくれますが、文章を正確に入力することでより関連性が高く正確な回答が返ってきやすいです。

文章は何度も入力できるので、慎重になり過ぎる必要はありません。

主語と目的語を明確に伝える

主語や目的語が明確でない場合、こちらの意図がきちんと伝わらない場合があります。

  • 主語:私は、あなたは、彼が、彼女が
  • 目的語:私に、あなたを、彼に、彼女を

チャット欄には、主語と目的語を明確に入力しましょう。

Bard は何ができる?

Bardができることを箇条書きでまとめました。

  • テキストや画像からアイデアを誘発
  • 表の作成
  • 計画スケジュールの作成
  • 複雑な話題を分かりやすく説明
  • 電子メール、ブログ投稿、詩の作成(下書き)
  • コード生成
  • デバック
  • コードの仕組みの説明
  • 回答の読み上げ
  • 会話を他のユーザーと共有

知りたいことを入力するだけで、Bardは、素晴らしいアイデアをユーザーに提供してくれます。

また、プロンプト(指示)を明確に出すことで、様々な仕事を人間よりも早くこなすことができます。

アップデートで追加された機能

アップデートで追加された機能をいくつか紹介します。

20以上のプログラミング言語をカバー

2023年4月21日のアップデートでプログラミングのタスクをサポートする機能が追加されました。

Bard が Python コードを生成すると、Google Colab でコードを直接エクスポートしてテストすることもできます。 C++、Go、Java、JavaScript、Python、TypeScript、さらには Google スプレッドシート関数などの言語について、Bard にヘルプを求めてみてください。

Bard Update

正確な位置情報により回答の関連性が向上

2023年6月1日のアップデートで位置情報を提供することで、現在地周辺のレストランや住まいのさまざまな情報に関して、より関連性の高い回答を提供できるようになりました。

日常的に活用したい場合は、位置情報を提供すると便利でしょう。

画像をアップロードできる(英語のみ)

2023年7月13日、BardにGoogleレンズが導入。

会話にテキストだけでなく画像もアップロードできるようになり、さらに想像力や創造性を高められるようになりました。

※記事更新時点で英語版のみ

Google検索から画像を表示できる(英語のみ)

「apple images」と入力した際に表示された画像(2023/6/3)

2023年5月23日のアップデートでGoogle検索から画像を表示できるようになりました。

※著作権などの理由もあり日本語での入力は画像が表示されません

Bard を利用する際の注意点3つ

Bardを利用する際の注意点を3つ紹介します。

1.不正確または不適切な場合がある

Bard で生成される情報は不正確または不適切な場合がありますが、Google の見解を述べるものではありません。

と記載されている通り、全ての回答が正しいわけではありません。

利用する際は、情報が正しいか判断するという姿勢が重要です。

事実など正確な情報が知りたい場合は、信頼できそうな複数のメディアをチェックしましょう。

2.プライバシーが気になる場合は設定が必要

Bardに入力したテキストは会話データとして使用されます。

しかし、プライバシーに懸念がある場合もBardは細かく管理可能です。

Bard アクティビティ(右上の時計マーク)から設定可能

Googleのセキュリティについて詳しくは下記リンクをご覧ください。

インターネットプライバシーとセキュリティの原則
Bard のプライバシーに関するヘルプ – Bard ヘルプ

3.Bardが会話型AIサービスであることを忘れない

Bard は人ではありません。

あくまでも、人間のようにテキストを生成するよう学習した会話型AIサービスです。

Bardは感情を表現しますが、AI(人工知能)は現実世界で何かを体験したわけではありません。

入力した文章を数字的に処理しているコンピューターのプログラムであることを忘れないでください。

関連記事

目次