Googleが開発する会話型AIサービス Bardの始め方、使い方を画像付きで分かりやすく解説。
実際に利用した経験からBardとは何か、利用する際の注意点を3つ紹介しているので、これから使おうと考えている方の参考になるはずです。
画像は全てPCですが、スマホでも基本的な操作は同じで、キーボードを使うかタッチスクリーンを使うかという違いです。
Bard とは
Bardは、Googleが開発中の会話型AIサービス(チャットボット)です。
チャット欄に文章を入力することで、人間のように文章のやり取りができるだけでなく、様々な仕事を代行してくれます。
Bard はまだ開発中であり、Google はユーザーからのフィードバックを得たいと考えているため、無料で使用できます。
引用:Bardの発言
記事更新時点(2023年6月3日)で有料版はありません。
公開当初は初期のテスト段階で利用できるユーザーが限られていましたが、日本からも英語でアクセスが可能になり、2023年5月10日(米国時間)から日本語に対応しました。

Bard の始め方

Bardの始め方を解説します。
- Googleアカウントの作成(作成していない場合)
- Googleアカウントにログインし、Bardにアクセス
※上記URLはブックマークに保存しておくと、次にアクセスする際に便利です。
Bard の使い方ガイド

PC版の操作画面
※仕様変更に伴い、他の案と比べる機能がなくなりました。現在は回答案を再生成のボタンに変更されています。
1.チャット欄に英語を入力するとBardと会話できる
「ここにメッセージを入力してください」と書かれたチャット欄に日本語を入力し、
(紙飛行機マーク)を押すことで、Bardと会話形式でやり取りをすることができます。基本的には
- 質問
- プロンプト(指示)
のいずれかが有用ですが、雑談からアイデアを得ることもできます。
2.文章をできるだけ正確に入力する
単語を入力するだけでも反応してくれますが、文章を正確に入力することでより関連性が高く正確な回答が返ってきやすいです。
文章は何度も入力できるので、慎重になり過ぎる必要はありません。
主語と目的語を明確に伝える
主語や目的語が明確でない場合、こちらの意図がきちんと伝わらない場合があります。
- 主語:私は、あなたは、彼が、彼女が
- 目的語:私に、あなたを、彼に、彼女を
チャット欄には、主語と目的語を明確に入力しましょう。
Bard は何ができる?
Bardができることを箇条書きでまとめました。
- アイデアの誘発
- 表の作成
- 計画スケジュールの作成
- 複雑な話題を分かりやすく説明
- 電子メール、ブログ投稿、詩の作成(下書き)
- コード生成
- デバック
- コードの仕組みの説明
知りたいことを入力するだけで、Bardは、素晴らしいアイデアをユーザーに提供してくれます。
また、プロンプト(指示)を明確に出すことで、様々な仕事を人間よりも早くこなします。
アップデートで追加された機能
アップデートで20以上のプログラミング言語をカバー
2023年4月21日のアップデートでプログラミングのタスクをサポートする機能が追加されました。
Bard が Python コードを生成すると、Google Colab でコードを直接エクスポートしてテストすることもできます。 C++、Go、Java、JavaScript、Python、TypeScript、さらには Google スプレッドシート関数などの言語について、Bard にヘルプを求めてみてください。
Bard Update
Google検索から画像を表示できる(英語のみ)

「apple images」と入力した際に表示された画像(2023/6/3)
2023年5月23日のアップデートでGoogle検索から画像を表示できるようになりました。
※日本語での入力は画像が表示されません。 ※記事執筆時点
正確な位置情報により回答の関連性が向上
6月1日のアップデートで位置情報を提供することで、現在地周辺のレストランや住まいのさまざまな情報に関して、より関連性の高い回答を提供できるようになりました。
日常的に活用したい場合は、位置情報を提供すると便利でしょう。
Bard を利用する際の注意点3つ
Bardを利用する際の注意点を3つ紹介します。
1.不正確または不適切な場合がある
Bard で生成される情報は不正確または不適切な場合がありますが、Google の見解を述べるものではありません。
と記載されている通り、全ての回答が正しいわけではありません。
利用する際は、常に自分の判断で情報が正しいか判断するという姿勢が重要です。
事実など正確な情報が知りたい場合は、検索エンジンなどを使い、信頼できる複数のメディアをチェックしましょう。

2.提供したテキストにアクセスできる
Bardに入力したテキストは会話に使用されます。
しかし、プライバシーに懸念がある場合も、Bardは細かく管理可能です。
基本的には初期設定のままで問題ありませんが、プライバシーが気になるという場合は、Bard アクティビティから設定できます。

Googleのプライバシーに関して、詳しくはインターネットプライバシーとセキュリティの原則をご覧ください。
3.Bardが会話型AIサービスであることを忘れない
Bard は人ではありません。
あくまでも、人間のようにテキストを生成するよう学習した会話型AIサービスです。
Bardは感情を表現しますが、AI(人工知能)は現実世界で何かを体験したわけではありません。
入力した文章を数字的に処理しているコンピューターのプログラムであることを忘れないでください。